馴れ初め話

【馴れ初め 感動】駅の改札を出たところで見知らぬ女の子が「おーそーいー!」と急に腕にしがみついてきて・・・

 

駅の改札を出たところで見知らぬ女の子が「おーそーいー!」と急に腕にしがみついてきて・・・

 

 

 

中央線の某駅の改札を出て、

さあ家に帰ろうかという時、

見知らぬ小柄な女の子が

「おーそーいー!」と急に腕にしがみつい
てきた。



急な事で混乱してしまい、

おっぱい当たってるとか人違いで

痴漢容疑者とか考えていると


「もー、ナンパが寄ってきて

大変だったんだから!」彼女の後ろには

コテコテのB系野郎。


彼女はそのBボーイ(歳がバレる)に

「という訳でごめんなさい」と頭を下げ
ほら、行こ行こ!と

私の腕を引っ張った。





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Bボーイは舌打ちして帰ってった。


取りあえず調子をあわせ、

そのまましばらく歩いていると、

突然「うああああああこここわかったん
ですう

ううううごめんなさいいいい」と


彼女は急に泣き出した。

しばらく何を喋っているか

分からなかったが

とにかくガードレールに座るよう促し、

そこにあった自販で買ったココアを

渡した。



しばらくして落ち着いた彼女が

話すには、

なんでも駅を通り抜けしようとした時に

件のBボーイに言い寄られ、


そいつを躱すためについ

彼氏と待ち合わせだと

嘘をついてしまったものの、

「嘘でしょ?嘘だったら罰として

今日付き合ってもらうからね」と

凄まれて困窮、


たまたま改札から出てきた私を

架空の彼氏としてでっち上げて

逃亡成功、という事らしい。


というかすっげーよく喋る子。


聞いてもいないのにずーっと喋ってる。


彼女は「見ず知らずにも関わらず

家まで送っていただいて

ありがとうございます」

と頭を下げ、目の前のマンションに

入って行った。


こ、ここが家だったのか。


というか私はこの時点で

ほぼ一言も喋っていない。


 一ヶ月程して、後輩カップルの

結婚式の二次会で再会した。

嫁さんの方の職場の同期だったらしい。


私の顔を見るなり、キャー!と

声を上げ逃げてった女がいたと

思ったら彼女だった。


後から聞いたのだが、

職場で私は彼女を痴漢から救った

ヒーローになっていた。

吊り橋効果すごいね。


後日、後輩経由でメル友(歳がバレる)に
なって下さいと連絡がきて、

快諾した。


彼女はメールでも会っても

その日にあった事、楽しかった事や

悲しかった事、何でも話してくれた。


よく喋る子で私は話を聞く方が

好きな質だから、

彼女といるのは楽しかった。


いつしか大事な子になっていた。


ちょっとはしょるけど


やっと、1人目が生まれました。



彼女が命と引き換えに遺してくれた子
供です。


彼女は昔大病をしていて

子供は諦めていました。


ようやく授かった子供の命を

何より優先してくれと、

彼女の言葉を、意志を尊重しました。


ちょっと彼女のマネをしようと

思ったけどダメだね。

うまく書けないや。



◇◇、悪いけど、

最低でも◆◆がお嫁にいくまでは

生きなきゃいけないので

しばらく会えません。


ナンパされても私が着くまで

待っていて下さい。

それじゃ。 

 

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