馴れ初め話

【馴れ初め 長編 感動】嫁が突如記憶喪失で姿を消し、ボロボロの布袋を持って帰ってきた・・・

 

嫁が突如記憶喪失で姿を消し、ボロボロの布袋を持って帰ってきた・・・

 

 

 

 

私の妻は、

ある出来事がきっかけで

記憶喪失になりました。


現在、私は妻と子どもと3人で

東京都内に暮らしてます。


とは言っても、元々東京に

住んでいたわけではありません。


都会暮らしが嫌いな私達にとっては、

東京の環境は中々慣れませんが、

止むを得ずの移住。





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そんな都会暮らしがもうすぐ

1年になろうとしていた時、

とても感慨深い出来事が

起きたのです。


私達家族に起きた、

小さな小さな出来事。


しかし、それは同じ心境と境遇を

された人も決して忘れる事の出来ない、

そして忘れてはいけない出来事。


私達家族は、岩手の出身。

ずっとふるさとで生活をしていました。


そんな時に発生した、東日本大震災。


記憶に新しく、そして未だ

復興が続く現状、

仕事や家族の心身などを

考えた結果東京へと

引っ越してきたのです。


そもそも、東京の地を選んだ

一番の要因は、妻でした。


妻は、自分の母親と父親を

震災で亡くしたショックから

記憶喪失になってしまい、

当時の事はもちろん、

最初は私の事や子どもの存在すらも

記憶から失ってしまいました。


そんな妻の病状などから、

東京の病院で定期的に

治療やカウンセリングを受けるために

決意した東京移住だったのです。


記憶を失った妻は、

被災した事すら忘れてしまったのです
が、

何故かテレビなどで東日本大震災の

番組が放映されると、

異常な程震えたりします。


「記憶は失ってしまったけど、

身体や潜在的な意識で

覚えているのかな…。」


そんな風に、驚く事もありました。


記憶喪失とは言っても、

日常生活などには支障はありません。


妻の失われた記憶は、

震災に関する事と、対人記憶のみ。



それゆえ、治療を受けながらも

震災以前と同様の生活は

送れていました。


”たった一つの事を除いて”は、

家事もなんなくこなし、

毎日色々な事を話したりする姿を

見ていると、ふと妻が記憶を

失っている事や被災した事など

忘れてしまいそうなほど。


ただ、そんな妻がある日突如として

姿を消してしまったのです。


朝起きると、ベッドにいるはずの妻の姿
がありません。


家中を探しても妻の姿はなく、

私は仕事を休んで警察へ行き

捜索願いを出して、

心当たりのある場所をひたすら探し
ました。


夕方になっても妻の行方は分からず、

途方に暮れていると、

突如玄関が開く音が…



急いで駆けつけてみると、

なんとそこには髪が乱れ、

汚れた姿の妻が立っていたのです。


私は、ホっとしたと同時に

無断で外出をして、

皆に迷惑をかけた妻を怒りかけました。


すると、妻が右手で持っている一枚の

ボロボロで汚い布袋の存在に

気付いたのです。


「何だそれは?」


少し怒り気味に妻に

問いただしましたが、

黙って私を見つめる妻。



何も言わないのでさらに強い口調で

問いただそうとした時でした。


私は、そのボロボロの布袋の正体に

気付いたのです。


その布袋は、私の弁当袋。


しかしその弁当袋がここに

あるはずがないのです。


なぜなら、その弁当袋は

震災以前に妻が毎日私に

持たせてくれていた、

愛妻弁当を入れるための

専用弁当袋だったからです。



被災して倒壊した家の中に

あるはずの弁当袋…瓦礫の下に

埋まっているはずなのに、

それを妻が持っている事に

しばらく理解が出来ませんでした。


すると、弱った声で妻がやっと

口を開いたのです。


ゴメンね、心配かけて。


私、記憶戻ったかもしれない…

全部、思い出したのかもしれない。


でね、それを確かめるために行ってきた
の。


岩手の家に、朝一で行ってきた。


そこで、自分の目でしっかり

見て向き合ってきたの。


あの日以来、私あなたにお弁当を

作ってないよね?


ごめんね。


このお弁当袋がなかった事で、

お弁当を作るって行為が

出来なくなってしまっていたのかも

しれない。


記憶がなかった時の私の気持ちを

思い出す事は出来ないけど、

倒壊した家の前で座っていたら

この布袋が瓦礫の隙間から

少し出てたんだ。


だから、持って帰ってきた。


私が仕事に行く日は、必ず

弁当を作って持たせてくれていた妻。



それは、結婚した時から一日も

欠かした事はありませんでした。


しかし震災以降、記憶喪失に

なって以降は、他の家事などは

変わらずこなしていた妻が、

たった一つだけ

やらなくなってしまった事。


それが、この毎日の愛妻弁当

作りだったのです。



妻がたった一人で岩手まで

行っていた事にも驚きましたが、

それよりも妻が記憶を取り戻した事、

大好きな愛妻弁当を思い出して

くれた事で涙が止まらず、

その場で妻を抱きしめながら

泣き崩れてしまいました。

 

 

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