馴れ初め話

【馴れ初め まとめ 幸せ】最愛の恋人を亡くした俺の側にいてくれた嫁。恋人の命日に墓参りに行ったら偶然再会して…

 

最愛の恋人を亡くした俺の側にいてくれた嫁。恋人の命日に墓参りに行ったら偶然再会して…

 

 

 

 

A子と嫁は中学時代の同級生で、

高校大学まで同じだったので3人でとても仲がよかった。


俺は高校の時にA子と付き合うことになったけど、
それでも嫁も一緒に遊ぶことが多かった。

大学2年のとき、交通事故でA子が亡くなった。

俺はショックで葬式の後大学にも行かず
部屋に引きこもるようになってしまった。



そんな俺を見かねて頻繁に訪ねてくれたのは嫁だった。




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正直嫁といるとA子のことが思い出されて辛かった。

俺が食わないと分かっていても毎日おかゆを作ってくれて、


何もいわずにただ側にいてくれた。


夜眠るときも泣いている俺の頭を撫でながら一緒に寝てくれた。


臥薪嘗胆って話があるけど、人間っていうのは
辛い気持ちを長くとどめておくことは出来ないらしい。


1週間も経つといくらかショックも薄れ、

まともな食事が取れるようになり、大学にも再び通うようになった。


その頃から嫁は俺の前に姿を表さなくなった。


大学には来てるようだけど、俺を避けている感じだった。


3ヶ月くらいそんな日々が続いたある日、

俺は急に寂しくてたまらなくなって、

どうしていいか分からなくなるくらい辛くなってしまった。

それで嫁に電話して、家に呼んで、抱いてしまった。


抱いた後、すまんって謝ったら嫁は泣き出してしまった。

それでこんなことを泣きながら話してくれた。


私はずっと俺君が好きだった。


でもA子も大好きだったから、
気持ちを隠していた。


A子が死んで悲しいけど、
俺君が落ち込んでるのを見ているほうが辛かった。


 

 

それでいろいろ世話を焼いたけど、
このまま俺君と付き合えるかもと思ってしまう自分が

A子に申し訳がなくて許せなかった。


忘れようと思って距離を取ったけど、ダメだった。


A子の代わりでもいいから抱いて欲しいと思ってしまった。
でも抱かれても虚しいだけだった。



俺は自分がどれだけ卑劣なことをしたか思い知った。

でも何も言えず、気まずいまま嫁は帰った。


その後俺は大学3年に入ってから忙しくなり、

結果的に嫁と会わなくなった。


そしてそれっきり会うことなく俺も嫁もお互い卒業し就職した。


再会は5年後、A子の命日に独り墓参りに行ったらそこで嫁とバッタリ。

近くのファミレスで食事をしながら近況を話した。


あまりに話がはずんでしまって、
夜になったので、店を変えて食事をした。


そして飲みながらA子の話をして、二人で泣いた。


話をしながら、嫁がまだ俺のことを好きだということに気づいた。

そして俺も嫁といるとすごく安心する気持ちになることに気づいた。


A子を失った辛さから逃げるように勉強して働いていた俺だったけど、

あぁ、ここが俺の居場所だって思えるような安らぎを覚えた。


それが心地よくて、また頻繁に会うようになった。


一緒にいるうちに次第に嫁が好きになっていく自分がいた。


それで俺から切り出した。


嫁に以前したことは本当に申し訳ないと思ってる。

あのとき嫁が俺の側にいてくれて本当に良かった。


今、俺は嫁が好きだ。A子の代わりじゃない。

嫁が好きなんだ。



そう言うと嫁はかなり長いことうつむいたまま黙っていた。


10分くらいか、もう少し長かった気もする。


後で訊いたらこのとき嫁は心の中でA子と話をしていたらしい。

A子ごめんねって。


顔をあげた嫁は、もう我慢しなくていいのかな。って、

言いながらまた泣いた。


俺と嫁はほどなく結婚し、ふたりの子供を授かった。


今でもA子を好きだった気持ちを思い出さないでもないけど、

過去は過去で、嫁を愛している気持ちも紛れもなく本物。

今後も幸せに生きていきます。


読んでくれてありがとう。 

 

 

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