嫁とは大学のサークル仲間だった。妻と元旦那が結婚。で、確実にいい女になった妻を…
きっかけは妻が最初の旦那と結婚した
ことかな。
妻、最初の旦那とも大学時代のサーク
ルの仲間だったんだが、
妻とはサークル時代、
ほとんど喋らなかった。
元旦那と俺は仲良かった。
そのつながりで妻と元旦那が結婚後、
ちょくちょく遊びに行ったのだが、そこで
妻と色々話して
「話してみればわりと分かり合えるやつ
だったのかな」と。
妻と元旦那が離婚して、三年後に自分
と結婚しました。
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言うまでもないことですが、重複期間
はないです。
二人目の子供が生まれたので記念カキ
コ。
まとめてないのと、酒入ってるんで読み
にくかったら申し訳ない。
長くなるかも。あとフェイクいれます。
出会い当初にまで遡ると、20年近く前
の話になる。
当時、俺は大学三回生で演劇系のサー
クルの部長だった。
そのサークルへ新入部員として入ってき
たのが妻。
毎年20人近く入るサークルだったの
で、
そのときの俺の印象としては、
数多い新入部員候補の一人でしかな
かった。
妻側の印象は「怖くて近寄りがたかっ
た」とのこと。
精一杯フレンドリーなキャラを演じてい
たんだけどね…。
で、元旦那はそのときの副部長だった。
部長と副部長という間柄、仕事で協力
しあうことは多かったし、
お互い演技での実力というか、そういう
ものを認め合っていたりもした。
が、彼には大きな欠点があった。それは
女関係のだらしなさだった。
そういう子をひっかける能力は天才的
だった。
まあ、俗にいう女ったらしというやつ
だった。
だけど、そんな元旦那と俺は、不思議と
気があった。
演劇系のサークルなんてみんなそんな
感じだと思うけど、
自分がいたサークルもとにかく時間的に
周密なところで、
部員は顔合わせない日の方が珍しいくら
い、いつも一緒だった。
十九、二十歳の男女をそんな環境に押
し込めれば必然的にそうなるように、
どこがひっついて、どこが別れたなんて
日常茶飯事だったわけ。
そんな中にあって俺はどちらかというと
穏やかな方で、
サークルにいた三年間でつきあった女は
二人だけだった。
そんな俺と真逆にいた元旦那とは、
たぶんプラスとマイナスが引き合うよう
に、
お互いにないものを持っている同士
として気が合ったんだと思う。
サークルに入ってきたばかりの妻は、
典型的なまじめっ子だった。
小さくかわいい小動物系の美少女で、
同期の人気は高かったが、あっという間
に、元旦那に捕まった。
同期だった多くの男は絶望したらしい。
そんな二人を、俺はさめた目で眺めて
いた。
元旦那になびくような女は男を見る目
がない駄目な女だと
決めつけていたし、
別にいれあげている女もいて、まったく
視界に入らなかった。
そんな感じで、サークル時代は妻とまっ
たく話さなかった。
一緒にやってた時間は一年ほどだけど、
たぶん話した時間は30分に満たないw
状況が変わったのは妻と元旦那の結
婚。
二人が家にきて報告を受けたとき、
元旦那のいる前で妻に向かい「考え直し
た方がいい。
絶対後悔するぞ」と真顔で言った。
妻も元旦那も笑っていなしていたが、そ
の忠告は5年後に現実のものとなる。
二人が結婚後、招かれて新居におじゃ
まするようになり、
そこではじめて妻と深く話すようになっ
た。
と言っても、生活観とか家族観とかそう
いうものだけど。
そこで初めて「ぜんぜん話さなかったけ
ど、案外、価値観合ったのかな」
と感じたのは上記の通りです。
結構いい関係が築けてると思ってたし、
こうやってこいつらと末永く人生をとも
にしていくのもいいと感じていた。
五年後、元旦那から、自分の浮気で離
婚する、と打ち明けられる。
正直な感想は、ああやっぱりね。だが、
口は別のことを告げていた。
「あのさ、恋人が別れるのと離婚とは別
なんだよ?
結婚は社会的なもんであって、個人の
問題じゃないんだよ?
離婚するってことは、今後おまえがサー
クル関係の人脈、
すべてなくすってこと意味するんだよ?
それわかってんの?」と。
元旦那は苦笑いしていた。その後、一度
も会ってない。
結果、妻は出戻った。
事情をぜんぶ把握しているのはおそら
く俺一人だった。
そのとき自分の中にあったのは、ただひ
たすら妻への同情だった。
結婚する前も、結婚後も、妻は元旦那
ひとすじだった。
はじめての相手が元旦那で、その相手
と結婚したという口だ。
仕事もまじめにやってるし、家事もそつ
なくこなしていた。
そんなまじめに生きてる妻が、
元旦那の浮気で離婚して幸せになれな
いのなら、
それはどう考えても理不尽な話だと思っ
た。
俺の中で、妻の評価は高かった。
まじめで、家庭的で、かわいい。
絶滅危惧種の大和撫子、それが自分の
中での妻の評価だった。
…が、残念なことに俺の好みのタイプ
ではなかった。
妻はほっそりした小動物系のかわいい子
で、
俺の好みはむしろ崩れた感じのぽっ
ちゃり系だった。
(年を追うごとにその傾向は強くなって
いったw)
それでも、妻への同情が止まらなかった
俺は、
出戻った妻が元のサークル人脈に
戻れるように手を回したり、
彼氏を作ってやろうと合コンを開催した
りもした。
この時点で、妻に対しての下心は一切
なかった。
もし下心があったとすれば、
妻の会社の同僚の女の子で、
彼氏がいない子を紹介してほしいといっ
たところでw
30を越え、俺には彼女がいなかった。
サークルという枠組みをはずれ、仕事仕
事で出会いがないと、
そうそう彼女を作れるものではなかっ
た。
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弟たちが結婚したこともあり、
俺ははやりの婚活をはじめた。
妻にもそのことを告げ、いい人がいたら
紹介してくれと頼んだりもしたw
妻とはよく二人で遊びにいく仲になって
いた。
野球観戦に行ったり、二人で飲みに行っ
たりもした。
婚活で、結婚というものについて深く考
えるようになり、
そこでにわかに妻のことが気になり始め
た。
相変わらず、自分の中で妻の評価は高
かった。
こんな女と結婚すれば男は幸せになれ
るんだろうな、
と思ったりもした。
そのうちに、じゃあなぜお前が結婚しよ
うとしないんだ?
という自分会議が始まった。
「いや…でも好みじゃないし」
「好みか好みじゃないかなんて
結婚に必要か?もっと大事なことが
あるんじゃないか?」
「でも、彼女ならもっと需要のあるとこ
ろにいった方が…」
「そこで幸せになれるかわからんだろ。
なぜ二の足を踏んでる?」
「そもそも惚れてないし、そんな状態で
口説くのも失礼かと」
「結婚したら幸せになれると思ってるん
だろ?
それは惚れてるってことじゃないの?」
「うーん…どうなんだろうなあ」
変な話、自分は妻と結婚したら間違い
なく幸せになれるという確信があった。
だが、男のさがというべきか、妻は好み
のタイプじゃないという思いもあった。
結局、自分会議の結果、妻にアタックを
かけることになった。
何度目かの野球観戦の帰りに、告白し
た。
「…ねえ、俺、君のこと好きだよ」
「…え? それって友達として?}
「いや、女性として」
「……」
「……」
球場から駅までの15分あまり、無言で
歩いた。
「……返事はいつでもいいから」
「……うん」
「というか、返事くれなくてもいい」
「……うん」
一週間後、妻からお断りの電話がきた。
これまでそんな目で見たことなかった
し、考えられないとのこと。
もうひとつ、俺が婚活しているの知って
るし、
自分が答えを保留して、その進行
が遅れるのは嫌だ、とのこと。
相変わらずのまじめちゃんだった。
それから三ヶ月ほど、つかずはなれずア
プローチを続けた。
妻には惚れていなかった。
それが逆によかったのだと思う。
俺は惚れると周囲が見えなくなるタイ
プで、
相手の心情を慮ることもできず、
突っ走ってしまうのが常だったのだが、
妻に対しては冷静に対処できた。
三ヶ月後、妻の方から食事に誘われ、
そこで再度俺から告白し、OKをもらっ
た。
「一緒にいて嫌じゃないし、(俺の言葉
を)信じてみようと思った」とのこと。
半年後、俺からプロポーズして、現在に
至る。
結論から言えば、つきあう前に自分が
感じていたことは正しかった。
妻はバツイチで、この板的にはいわゆる
残飯女だが、
俺は別の見解を持っている。
出会ったばかりの頃、妻は甘いだけの葡
萄ジュースだった。
それが一回の結婚の失敗を経て醸造さ
れ、ワインになった。
元旦那との結婚、それにまつわる修羅
場がなければ、
俺は妻と結婚していなかった。
その確信がある。
一度の離婚を経て、妻は確実にいい女
になった。
元旦那にも感謝してる。
ぶっちゃけ、酒でも飲みながら話したい
よ。
できないけどな。けど、俺は幸せだぞ。
おっさんの話に長々とおつきあいいただ
き、ありがとうございました。
妻は今もってタイプじゃないよ。
客観的にみてかわいいとは思うが、
性的にもよおすタイプではない。
そのあたりのニュアンス、気団ならわ
かってくれると思う。
けど、ぶっちゃけ、それがどうしたって話
なんだよな。
好みか好みじゃないかなんて、結婚では
そうたいした話じゃない。
今の自分は本気でそう思ってる。
それより重要なことは幾つもあるだろ
う、と。
子供二人も作っておいてなに言ってん
だ、って話だけどなw
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