馴れ初め話

【馴れ初め 気団】嫁と俺が出会ったのは俺17才、嫁5才の時。バイト先で、携帯ゲーム機がきっかけでまさかの…

 

嫁と俺が出会ったのは俺17才、嫁5才の時。バイト先で、携帯ゲーム機がきっかけでまさかの…

 

 

 

俺が嫁と初めて出会ったのは

15年以上前。

 

俺17才、嫁5才の時。

当時子供達の間で大流行していた携帯
ゲーム機がきっかけ。

 

まさか偶然買ったそのゲームのキャラク
ター商品が、

出会いやら再会やら交際やら

結婚まで巡り会わせてくれるだなん
て思いもせず

今でも発売されているゲームや

まだ放送されているアニメのCMを見る
たび恥ずかしくなる。

 

 


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当時の事を一つ一つ思い出して文章に
しようと思うから、

余計な事をだらだら書いてしまうかも
しれない。

 

当時高校2年だった俺は、大学進学の
費用を稼ぐために、

個人経営の飲食店でアルバイトをして
いた。

 

進学校で医大を目指していたから

平日は遅くまで学校に居て、

休日は夕方まで塾に通っていたから

バイトに入れるのは休日の夜しか

なかった。

 

でも、小さい店だったから人手は十分
足りていたし、

店に来る客は常連ばかりだから

満席状態でもそんなに忙しくもなく、

何処かのバーのように

まったりとしていた。

 

バイト先の店長は常連がたくさん付くの
も納得できるほど

人当たりが良くて明るくて優しくて…

でも良い大人だっていうのに

自由奔放で子供のような人だった。

 

レジ周辺やカウンターには

店長が買ってきたおもちゃが

並べられてあって、暇な時は

みんなで遊んでた。

 

どれも子供向けの

戦隊ベルトやスティックで、

隅の方に指人形やフィギュアが置かれて
いるような形。

 

 

 

 

おもちゃを店に置く理由は、

店長曰く

「暇な時に自分が遊ぶ」らしいのだが、

実際は店に来た子供が退屈しないよう
に、

少しでも子供にも楽しんでもらえる
ようにと気遣ってのものだった。


そんなある日。

 

店長に「いつも僕ばっかり持って来てる
から、

なんでもいいから俺くんも何か持ってき
てよ!」と言われた。

 

それに対し「あ、はい」と言ってしまった
のだが、

流行のゲームやアニメとは無縁だった
俺。

家にも子供が喜ぶようなおもちゃなん
て一つも無かった。

 

何が流行なのか全くわからなかったが、

適当におもちゃ屋に行って人気商品で
も買ってこようかと考えた。

 

しかし、大学費用に集めている金をそ
んなものに使ってられないと思い、

ケチってスーパーのお菓子コーナーに置
いてあるもので済まそうとした。

 

そこで目に入ったのが、大量に並べられ
た当時大流行中の

ゲームのキャラクター商品だった。

 

店には置いていないキャラクターだった
から

余計目に止まったんだと思う。

 

今はもうお菓子コーナーでは見かけなく
なったが、

結構リアルなフィギュアキーホルダーが
入ったお菓子。

覚えてる人いるかな?

 

キャラクターとか全くわからなかった
が、それを二個買った。

 

出てきたキャラクターは俺にとっては比
較的可愛らしいキャラクターと

格好良いキャラクターだったんだけど、

店に持って行ったら

「なんでそのキャラクター持ってきた?」
と、

店長や他の従業員に笑われて

恥ずかしい思いをしたのを覚えてる。

 

黄色いネズミが人気なのは薄々気付い
てたけど、

黄色い狐と豚鼻の猿はそんなに

不評なのか?と疑問を感じたよ。

 

不評だったけど、なんだかんだ、

店長はその二匹を店に飾ってくれた。

 

何故かカウンターのど真ん中に。

子供達に人気の戦隊ものベルトの目の
前に。

 

あのゲームって本当すごい人気だったん
だな。

 

休日で家族連れが多くて

子供が大量発生している中、

小さいものながら戦隊ベルトに

比べて凄い人気だったよ。

 

他のキャラクターの名前上げられても
さっぱりだったけど。

 

結局大きくないものだからすぐ飽きら
れちゃったけどねw

 

で、その日のうちに嫁が来た。

 

これが嫁との出会いだ。

 

あの時は本当にただの子供で「嫁」なん
て言うのが恥ずかしいんだけど…

 

周りの子供に比べて物凄く大人しくて、

おもちゃに群がる子供がいなくなると

そそくさ傍にやってきて、

俺が買ったフィギュアをじっと眺めてた。

 

その姿を見て、思い切って「このキャラク
ター好きなの?」って

聞いてみたけど声が小さくて聞き取り
づらいw

 

結局話を聞き取れないまま、

嫁はそのまま親御さんの元に

逃げてっちゃって、

これで終わりかと思ったんだけど、

嫁家族が帰る時に、

嫁がカウンターに置いてある

あのフィギュアを指差して両親に何か訴
えてたんだ。

 

要約すると「あれ欲しい」と言っていた。

 

なんでも犬が好きらしく黄色い狐を気
に入ったということと

(嫁にはあれが犬に見えたらしい)

 

動物園帰りだったらしく、

さっき動物園で見た猿が面白かったか
らという理由で

気に入ってしまったらしい。

 

嫁家族は遠慮していたけど

真剣に見つめるあの眼差しと、

安いものだったという理由で

あのフィギュアを嫁にあげた。

 

お返しに「また来ます」と言ってくれた。

 

それから嫁一家は店の常連になった。

 

次に嫁家族が店に来たのは

一ヶ月後くらいだったが、

嫁は俺があげたフィギュアの影響で

あの携帯ゲームを買ってしまったらしく

(嫁家族には本当に申し訳ない)

 

俺が買ったあのお菓子も買ってもらった
らしく、

あの狐と猿のお返しにと茶色いウサギ
を二匹くれた。

 

「お気に入りのキャラクターなんだ」って
言われたけど、

きっとダブったからくれたのだろう。

 

そういうのがきっかけで、嫁とは少しず
つ仲良くなった。

 

俺は高校3年の夏休み前までバイトを
していたけど、

確か辞めるまでに四回くらい会った気
がする。

 

でも、バイトを辞めてからは会わなく
なった。

 

辞めてからは毎日勉強勉強で店に遊び
に行く余裕も無かったし、

たまに食べに行った時に偶然…

というのも無かった。

 

嫁は他の子供と違ってちょっと変わった
子だったし、

物をあげたり貰ったりした仲だから

記憶に残ってて、会わない期間は、

元気にしてるかな~といつも思って
いた。

 

俺は無事に大学に受かって、

県外に行く事になった。

 

おまけに他の地方だから

もう二度と会うことはないんだろうな

と思っていたよ。

 

嫁の記憶は頭の片隅に置いている状態
だったけど、

大学に入ってからは忙しくて少しずつ薄
れて行った。

 

地元には長期休暇に

一週間くらい帰っていたが

元バイト先に遊びに行っても

会う事もなく(殆ど忘れかけてたけど)

 

 


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大学2年になってからは帰省も惜しいほ
ど忙しくて

中々地元に帰る事がなくなった。

 

そういう中で、嫁の事を思い出したの
は、

大学生活が折り返しに差し掛かった
頃だったかな。

 

あの携帯ゲームのシリーズ最新作が登
場するという話を

友人がしていたから、ふと思い出した。

 

嫁と再会したのは、

それが発売された翌年の年始に、

新年会と称して家族で元バイト先に食
べに行った時。

かなり驚いたよ。

 

店長は俺と嫁の事を覚えていてくれて、

嫁が居る事を俺に教えてくれた。

 

久し振りに見た嫁は小学生になってい
た。

 

話しかけてみたら俺の事をちゃんと覚え
てくれていて、

嬉しそうに笑ってくれたあの顔はいつま
で経っても忘れない。

 

そこで少しだけ新作ゲームについて話
をした。

 

ほとんどわからなかったけど、

嫁はあのゲームを気に入ってるようで新
作も買ってもらうんだと言ってた。

 

まぁ再会を果たしたところで、

携帯電話なんて持っていなかったから連
絡の取りようもなく、

 

俺が大学卒業しても会う事はなかった
けど。

 

嫁と再び再会したのは、就職して二年
経たない頃だったかな?

俺26、嫁14くらいの時だった。

 

高校生だった俺は良い大人になり、

幼稚園児だった嫁は中学生になってた。

 

元バイト先に食べに行こうと電話で予
約をしたら、

嫁家族が丁度その日に予約を入れてい
たという事を知った。

 

別に意識していたわけじゃないけど、

かなり緊張していたのを思い出す。

 

俺の記憶の中にいる嫁は幼稚園児と小
学生という、

まだ幼い姿のままだったから。

 

これまた数年振りに再会した嫁は背も
伸びてて、ちょっと顔が変わっていた。

 

まさに成長期という感じ。

 

嫁は俺の事を覚えていたし、

俺を見て直ぐにあのゲームの話をしだ
した。

 

「また新作が出るっていう噂ですよー」

とか「同級生にいつも馬鹿にされるんで
す」とか

人見知りというか、大人しかったあの頃
の嫁とは別人みたいに

明るい子になってた。

 

嫁母の話によると、

そのゲームが楽し過ぎて

勉強そっちの気で一日中ゲームば
かりやってるんだと。

かなり申し訳なくなった。

 

嫁をゲーム好きにさせたのは他でもな
い俺のせいだと思ったからw

 

嫁は俺がそのゲームを好きなのかと思っ
て長ったらしく

話を続けていたのだが、

 

途中から話が全くわからなくなり、

正直にゲームをした事が無いと話すと
嫁は悲しそうな顔をしていた。

 

嫁に対しても申し訳なくなったよ。

 

長ったらしく書いていたら長すぎると注
意されたので

書き直そうとしたら、

文章全部消えてしまった…書くの飽き
たから簡単に書く。

 

再会した時に、今は地元に戻って近所
の病院で働いている事を告げると、

それから嫁は朝晩問わず用事もないの
に病院の周りを

うろつくようになってしまった。

 

当時まだ研修医だったという事もあり、

責任者に厳重注意されてしまい

 

二人きりで会うようになって、

なんやかんやありつつ嫁の

猛烈アタックで一年後くらいに交際に
発展。

 

告白された時に、今まで貯めていたお
小遣いを崩して

丁度その時期に発売された

ゲームをプレゼントされた。

 

告白のやり方に驚いたけど、

何より俺が知っていた151匹のモンス
ターが倍以上の

数になっていたのに驚いたよ。

 

去年、嫁と結婚したんだがプロポーズに
指輪と一緒に新作渡した。

 

終わり。

 

 

 

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