嫁16高校生、自分23自営業、 Yahoo!ゲームで奇跡的に・・・
もう10年以上も前の話
当時のスペック
自分 23 自営業
嫁 16 高校生1年
Yahoo!ゲームに『ブロキシー』ってのが
あったのよ
ブロックを崩していくような
やつだったと思う
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ゲームルームが幾つかに
わかれていたんだが、ゲームしながら同
じルームの人達と
チャットすることができた
自分はあるルームの常連で
いつも外の常連と騒いでいる
ようなやつだった
ある日、いつも騒いでるメンバーが
一人も居らず
外のメンバーと話そうと
チャットしてみるも盛り上がりに
欠けていたのだが、不意に
方言の話を振ってみたところ、
真っ先に食いついてきたのが
当時高校1年生の嫁だった
こちらは九州、嫁は関西
そのほか北海道に東北と
色々な方言で盛り上がり、
その時の嫁を含めたメンバー全員と
友だち登録をした
後から聞いた話だが、
いつも嫁は同じYahoo!ゲームの
オセロをやっていたのだが、
その日初めてブロキシーを
覗いてみたというまさに
偶然の賜物だった
さて友だち登録をしたという事は、
その相手のログイン状態が
分かるのだが、
嫁が学校から帰ってきて
ネットにつなぐと、
いつも自分がゲームに
ログインしている状態で
『社会人と言っていたはずなのになぜ
毎日夕方にログインできるのだろう』
と不審に思っていたそうだ
自分は先にも書いていたとおり自営で、
夕方に仕事にダレてくると、
仕事をする振りをしつつ
ゲーム三昧だったのだ
そんなことなど知る由もなく、
嫁は毎日不審に思っていたそうだ
そんな不審な思いを胸に
一週間ほど過ごし
何を思ったか、嫁は自分に対し、
1対1で話せるメッセンジャーなるものを
送ってみるかと決意
思い立ったが吉日、
いきなりメッセージを
送りつけてきたのだ
メッセンジャーの存在を知らなかった
自分は、いきなり現れた
メッセンジャーのウィンドウに焦りつつ、
女子高生から声をかけられる
という名誉を得たのでした
それから
平日は毎日のように夕方になると
嫁からメッセンジャーが届くようになり
色々な身の上話をするようになった
どのくらいそのような時期を過ごしたか
覚えてないが、嫁の方から
携帯のキャリアを聞かれ、
当時の『Vodafone』と答えると、
嫁も同じキャリアなので電話番号で
長文メールができるととても
喜んでくれた
何の疑いもせず嫁に番号を伝え、
すぐに携帯に番号でメールが届き、
女子高生の番号を手に入れた
嬉しさで、顔はニヤニヤ
しまくっていたことだろう
きっと一緒に仕事をしていた奴らは
気持ち悪かったと思う
連絡手段がメッセンジャーから
携帯のメールに変わったことにより、
嫁は朝起きてから通学中、
授業の合間の休み時間、
寝るその直前までメールを
くれるようになった
丁度その頃、自分は実家を出て
一人暮らしを始めたこともあり、
メールが届くのがとても
待ち遠しくなった
朝のおはようメールが嬉しく
休み時間のメールが待ち遠しく
朝から晩まで嫁のことを
考えていたと思う
こちらは仕事があるので、
毎回は返信できなかったが
移動中など、出来る限り返信をする
あるときは、返信をするために
わざわざ移動する仕事を
入れたりもしていたくらいだ
そんなある日
不意に嫁から着信があった
初めてのことで焦ってしまい、
通話ボタンを押すことなく
着信は終わってしまった
とりあえず息を整えて
こちらからかけ直す
至って平常心に…
大人の対応…
と思っていたが
どんな会話をしたかさっぱり
覚えていない
それだけ緊張していたのだろう
そこからは、メールと電話で
毎日連絡を取り合った
電話が解禁になると次は
写メを送ってくれと言われ
しぶしぶ送ることに…
が意外に気に入ってくれた様子
こちらもすかさずリクエスト
届いた嫁の写真は
『花より男子』に出演してた時の
井上真央に似てる感じ
可愛いやないかぃ!!
惚れてまうやろーー!!
と思ったのを覚えている
と言うか、すでに好きになっていたんだ
ろうけど
好きになっていたとは思うが
相手は女子高生
深みにハマってはイケない
しかも相手は関西
こちらは九州
遠すぎる
そんな想いとは裏腹に嫁は
『君はカッコいいねぇ、私の好きな顔だ』
『逢ってみたいねぇ』
『彼女居ないんでしょ?私なんてど
う?』
などと連日メールに電話に波状攻撃
いやいやいや
17と23よ?(その時嫁は高校2年生に
なっていた)
関西と九州よ?
と否定していたのだが、11月11日
Pockyの日にあえなく陥落
晴れて彼氏彼女となりました
この時、まだ一度も逢ったことのない
二人だったのだが
その年のクリスマスに、
まだ逢ったことのない彼女に
プレゼントを買った
指輪とネックレスだ
相手はまだ高校生
高い指輪ではなく
可愛らしいイルカをモチーフにしてある
シルバーリングだ
嫁は今でもそれを大切に
取ってくれている
シルバーリングと、
その他諸々を24日に
届くようにネコのお兄さんに
お願いする
24日当日、朝からハイテンションの
メールが届く
早速学校に着けて行き、
友達に自慢するとのことだった
学校から帰ってきた嫁は
またしてもハイテンションで、
友達から羨ましがられたことを
報告してくれた
その日もいつもと同様に、
自分の仕事が終わった後は電話して、
寝る直前までメールをした
おやすみのメールを送った後、
嫁が眠ってしまったであろう時間を
見計らい本当のクリスマスプレゼントの
写真を取って。
メールに添付して送った
クリスマスプレゼントは、
25日の朝に届くものだ
朝は毎日おはようのメールが
届くものだが
25日の違った
何の前触れもなく嫁からの
電話がなる
嫁はやけにテンションが高かった
どんな話をしたか覚えていないが
『ほんとに?ほんとに?』と繰り返してい
た気がする
自分がメールに添付して
送った写真とは、
嫁が住んでるところへ運んでくれる
新幹線のチケットだ
(本チケットかどうか忘れたが、
予約が確認できるものだったと思う)
年内に会いに行くことは
出来なかったが
年明け早々に行けるよう
新幹線と宿の予約が出来たのだ
会いに行くまで2週間ほど
時間があったと思うが
遠足前の子供のように、
毎日ワクワクして過ごした気がする
とにかく、本物の自分を見た嫁が
幻滅しないことだけを祈るだけだった
会いに行く当日
朝から『あと何時間で逢えるね』という
ようなメールをしてた
新幹線に乗った後も、
停車する駅に着くと
『いま◯◯だから後何時間で到着!!』
という具合だ
さて嫁の住む町に着、
さすがに人が多い、
嫁がどこに居るかわからない
と、こちらをじっと見つめている嫁を
発見した
どうやら向こうが先に
自分を見つけたらしい
聞けば、自分がキョロキョロしているのを
しばらく見つめていたらしい
嫁に近づく
はにかんだような笑顔が印象的だった
初めて逢って照れていたのだろう
ドラマの見過ぎで
美化されていると思うが
嫁以外の風景がボヤケてて、
嫁だけがしっかり見えている
そんな感じだった
自分も何を話していいのかわからず
お決まりの『初めまして』などと言った
気がする
とにかく顔をまっすぐ見ることが
出来なかった
荷物が邪魔だから、
どこかにコインロッカーはないかと、
大げさに探したのを覚えている
駅から出た後は二人で並んで歩いた
普通は駅からタクシーを使って15分く
らいで着く観光地へ
二人で1時間半以上かけて
歩いて行った
歩きながら談笑する
いい雰囲気だ
嫁はツッコミのタイミングで
必ず体をぶつけてきた
(そのお陰で何度か転びそうになった
が)
照れて手をつなぐことなど
出来なかったが
どうしても触れたくて
体をぶつけていたのだと
自分の住む街へ帰ってきた後に聞いた
1時間半以上もかけて歩いてお陰で、
二人の距離はかなり縮まった
と思ったが、まだ手をつなぐに
至っていない
そこへ観光地ではおなじみの
人力車のお兄ちゃんが声をかけてきた
『デートですか?初めてなら
案内しましょうか?』と
ナイス、人力兄ちゃん
早速二人で乗り込む
要所要所で人力兄ちゃんが
写真を撮ってくれた
今その写真を見ても、
微妙な距離で緊張した
面持ちの二人が写っている
人力車に乗っているのに、
その微妙な距離がなんとも言えない
そんな微妙な距離のまま
時間は過ぎたのだが、
嫁が足を踏み外しヨロケた瞬間
とっさに嫁の手をつないだことで、
一気に距離が近づいた気がする
あまりにベタな展開で
申し訳ないのだが、
まぁ現実なんてそんなもんだろう
しかしその後はずっと
手をつないでいたと思う
嫁の門限である21時に
家に送って行くまでずっと
手をつないでいたと思う
その日はそれ以上のことはなく
嫁の家の近くまで送って行き、
また明日と別れた
んー
もしかしたら別れ際に
抱きしめたりしたような気もするが
なんだかイッパイイッパイ
だったようでよく覚えていない
ただ、その日の楽しかった
余韻に浸り一人電車に乗って
予約しているホテルへ向かったのは
覚えている
きっとニヤニヤしていただ事だろう
23の男と17の女子高生
周りにはどう見えただろうか?
嫁は少し大人びているところが
あったから
そこまで違和感なかっただろうか?
今夜はここまでにさせていただく
もし楽しみにしてくれている
方が居られれば
また明日続きを
やらせてもらおうと思う
続き
次の日、ホテルで寝ていたら、
早朝から嫁がやってきた
始発の電車に乗って来たらしい
家を5時過ぎに出てきたというが
季節は冬
真っ暗の中を来てくれたのかと思うと
心配でもあり嬉しくもあった
ホテルでの朝食はバイキングだったが、
朝食など食べてる暇も惜しんで
布団の上で嫁とじゃれあった
要はくすぐったりくすぐられたり…
不意に自分が嫁の上に
馬乗りのような格好になった
二人でじゃれあったせいで嫁の顔が少し
赤くなっていた
微笑む顔がとても可愛かった
思わずキスをしてしまった
決して濃厚なやつではなく
唇と唇が触れる程度
時間もとても短いものだったと思う
顔を話した時、
嫁はとてもびっくりした顔をしていたが
すぐさまギュッと抱きしめられた
自分は不意打ちみたいなキスで
申し訳ない気持ちだったのだが
嫁はもっとして欲しかったが
口に出すことが出来ず
ただ抱きしめることしか
出来なかったらしい
結局じゃれあったまま
チェックアウトの時間になり
ホテルを後にした
初めて逢うので遠慮して
1泊2日にしたのだが、
もう1泊くらいしたかったなと後悔した
午後は荷物を駅のロッカーに預け、
どこに行くでもなく手をつないで
二人で歩いた
途中、ゲームセンターを見つけ
プリクラを撮り
嫁がくまのプーさんが好きということで
UFOキャッチャーで40cmくらいの
プーサンを取った
嫁はあなたの代わりに
毎日一緒に寝るんだと
プーさんを抱きしめ喜んでいた
その時のプリクラとプーさんは
今でも我が家にちゃんとある
新幹線の時間が近づく
二人でロッカールームの奥に陣取って
抱きしめ合った
キスはそんなにしなかったと思う
ただ離れたくなくて、
ずっと抱きしめてたと思う
周りの視線が気になったが
自分は新幹線に乗って
遠くに帰るんだと思えば
そんな視線は気にならなかったが、
嫁は恥ずかしかったかもしれない
ホームに向かう途中、
雑貨屋にて1000円くらいの
時計を2つ買った
キーホルダーになるやつだ
2つの時計を秒針まで合わせ
1つを嫁に渡した
離れていても一緒の時間を
過ごせるようにと
その時計も嫁の宝箱にまだ
入っていたな…
嫁は駅のホームまで付いてきて
新幹線の発射のベルがなるまでずっと
手をつないでいた
出発間際、嫁は黄色い線の
内側に入るために僕の手を離す
それまでニコニコしていた嫁の顔が
一気にクシャクシャになり
泣きだしてしまった
その顔を見て嫁に駆け寄り
ギュッと抱きしめて
そしてまた新幹線に戻った
一度閉まりかけたドアが、
自分の所為でまた開く
嫁は驚いた顔をしていたが、
またクシャクシャになり泣いた
こちらも泣きそうになるのを
堪えながら笑顔で手を振った
車両が動き出す
嫁も動いて車両を追いかけるが、
さすが新幹線
早すぎて嫁の姿が見えなくなるのが
思いの外早かった
座席に座り、一緒に取ったプリクラと写
メを何度も何度も見返した
そして、初めて逢ったけど、
あれが楽しかった、
これが楽しかったと
メールに長文でしたため嫁に送った
嫁からは、プーさんにキスしている
嫁の写メと、
もっとキスしたかったと言うメールが
返ってきた
このメールは、
機種変更してしまうまで、
別フォルダで保管をしていたものだ
まぁ、嫁との馴れ初めと言った
らこんなところだろうか?
あとは… 何度も会いに行ったとか
喧嘩をしたとか
嫁から浮気をされたとか
でも結婚したとか
そのくらいだと思うw
ご清聴ありがとうございました
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