馴れ初め話

【馴れ初め 気団】最後の最後で携帯の連絡先を聞いたら、嫁 「私携帯持ってない」発言

 

最後の最後で携帯の連絡先を聞いたら、嫁 「私携帯持ってない」発言

 

 

 

 

小学生の頃、嫁が転校してきて

家が近かったので仲良くなった

 

まだ恋愛とか解らないし

そういったものがこそばゆい

年齢だったので、

仲は良かったけど、

からかわれるのが嫌で、

あまり嫁と遊ばなくなった

 

 


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嫁はそういったことで

からかわれるのが

嫌いな真面目な性格、

 

且つ根っからの恋話嫌いなので、

俺のことが好きか聞かれると怒ってた

 

俺はそれが俺のことを

嫌いな証だと思ってた

 

小6の終わり頃、

クラスメイトの女の子から告白された

 

それはとても性格がいい子で、

嫁も「あのこは優しくてしっかりしている
子」だと認めていたくらいだった

 

俺はどうしていいのか解らなくて、

返事もせずに逃げ出した

 

その子は恋愛感情を堂堂と

出す子だったので、

 

翌日には告白したことを

クラス中に自ら喋っていた

 

嫁の反応が怖かったが、

 

 

 

 

そんな噂を聞いても嫁は

まゆ一つ動かさずいつも通りだった


ある日、朝皆が教室に集まっている時、

 

その子は嫁の目の前で

「私の告白、返事はどうなってるの?」と
聞いてきた

しかも嫁に話しかけて

「俺くんが返事くれないんだ、

どうしてかな?」と

聞いていた


嫁はその子にニコッと笑顔を向けて

こちらを振り向いたが、

 

その表情が無表情で

背筋が凍りついたのを覚えている

 

チキンな俺はたまらず

そのまま逃げ出した

 

結局その子とは中学が違ったので、

返事を返さないまま

卒業してやりすごした


中学生は思春期真っ只中で、

嫁のことはクラスが別れたことも有り、

避け続けた

 

ふとした噂で嫁が二人の男性に

好意を寄せられていることを知った

 

教室を覗くとその二人が

嫁と一緒に話している場面に

頻繁に出くわしたし、

 

態度から好意を寄せまくっているのは

簡単に解った

 

俺は二人との関係が気になって

気になって仕方なくて、

 

たまたま帰りに自転車置き場で

一緒になった時、

 

一緒に帰りながら聞いてみた


驚いたことに嫁は、

二人の男性の好意に

全く気づいてなかった・・・

 

コレは後に俺と結婚して

話すまで知らなかったので

相当な鈍さだと思う

 

一先ず嫁の鈍さに安心したものの、

安心したらまた思春期のナイーブな

心が出てきて嫁との

接触をやめてしまった

 

その後高校になって、

ついに嫁と進路が別れてしまった

 

しかも嫁は高校進学と同時に引っ越し
てしまった


嫁と会えなくなってから

俺も恋人ができたが、

彼女がいるのに夢で嫁に会い、

夢の中で告白し、

目を覚ますと俺には

彼女がいることを思い出し、

 

複雑な感情にかられることを

繰り返した

 

何故か夢の中で俺は小学生で、

付き合ってた彼女の記憶も無かった

 

こんな経験した人他にいるんだろうか

 

本当に罪悪感と後悔が酷くて、

夢のせいで暫く相当凹んだほど

 

そのうち彼女とも別れたんだが、

必然というか偶然というか、

 

成人式で彼女と再会した

 

気づいたら嫁の振り袖を

引っ張っていた

 

とっさに引っ張ったせいで

振り向いた嫁を見てビビってしまい、

 

また昔のように逃げ出しそうになった

 

しかし、夢での後悔が

積み重なっていた俺は、

 

二度とあんな思いをしたくないと

嫁に「成人式のあと、少し話せないか」

と伝えた


振り袖を握っていた手が震えてきて、

嫁がそれをそっと引き剥がした

「シワになっちゃうから」

俺は「ゴメン」としか言えず、

 

嫁は「式の後は先約があるの」と言って
立ち去ってしまった

俺は絶望のどん底だった


式の内容も話しかけてきた友達の

記憶もぶっ飛んでるくらい

頭が真っ白だった

 

式が終わった後、

俺は最後まで席に残っていたが、

 

周りに誰もいなくなったので

フラフラと外にでた


誰にも会いたくなくて建物の物陰に

向かったんだか、

そこで嫁の姿を見つけた

誰かと話してる様子だった

 

こっそり覗くと、見知らぬ男性

 

「卒業の時伝えたけどさ、

やっぱり忘れられなくて」

もう嫌な予感しかしなかった

 

案の定、告白だった

 

頭が真っ白で絶望のどん底だった俺は、

もう何も考えずに嫁に歩み寄り、

手を握って強引に連れ去ってしまった

 

当時の男性には本当に

申し訳ないと思っている・・・

 

嫁を引っ張り待機していたタクシーに

乗り込んで駅まで出してもらうように

頼んだ

「一体何なの?」

と嫁は本気で怒っていたが、

俺はそれどころじゃなかった

「もう無理だ、諦めきれない、

二度と会えないかもしれない

と思うと壊れそうだ」

 

なんかそんなことを口走った

覚えがある、今思い返すと黒歴史

 

その後嫁は黙り込んでいたので

俺も黙り込んでいた

 

15分ほどして駅についたが、

宛もないしかも嫁は振り袖、

俺は燕尾服

嫁がさっさと歩きだしたので

俺は反射的に後ろをついていった

 

そして会話のない、

地獄のような3時間が始まる

 

嫁は振り袖のまま

ショッピングを始めたのだ

喫茶店に入りコーヒーを嗜み、

アクセサリーショップで簪を買い、

手芸店でぬいぐるみの

キットのようなものを買い、

更に男が入りにくいような

可愛い小物店的な所で

ずーっとぬいぐるみを眺めていた

 

「なにしてるの」

「どの子が一番可愛いかしら」

同じしろくまのぬいぐるみを

眺めて吟味していた

 

俺にはどれも同じ顔なんだが・・・

20分程その店でいろいろ

吟味した挙句、ひとつのしろくまを

選んでレジへ

自分用かと思ったら

ラッピングしてもらっていた

 

妹にあげるらしい

そういえば嫁が好きなのは

ペンギンだった

 

俺はラッピングを待つ嫁の手を

引っ張ってペンギンの並んでいる棚に

向かった

「好きなのかってやる」

 

怪訝な顔をされたので

「いいから選べって!」と

無理矢理選ばせた

 

途中七千円と札の出ている

巨大なペンギンを手にしたので

内心冷や冷やしたことは

死んでも内緒結局700円くらいの

手のひらサイズの

ペンギンを選んだこちらも

ラッピングしてもらって嫁に渡したが、

帰りの電車に乗るなり

あっという間にラッピングを剥がされた

嫁は袋を結んでいた

ピンクのりぼんをペンギンに結び、

ペンギンの羽をクイクイっと動かし、

腹話術のように

「カッコイイだろ!!」と

喋らせて俺にアピールしてきた

 

その瞬間緊張感がとけて、

電車の中なのに泣きながら

爆笑してしまった

 

嫁がどこまで行くのか解らなかったが、

そのまま一緒に乗っていた

 

ついに嫁の降りる駅につき、

俺は一緒に降りて改札まで付き添った

 

最後の最後で携帯の連絡先を聞いたら

「私携帯持ってない」発言


おい・・・俺たち腐っても

平成と昭和のはざま生まれの

世代だぞ、

 

今時持ってないなんて

嘘信じる奴がいると思うのか

 

ここまできてそれで

引き下がるわけにもいかず、

 

どうにかしろと脳内で様々な考えが

巡っていると、嫁が

 

「スカイプならしてるよ」

 

とIDを伝えてきた


家に帰るなりパソコンでスカイプを

DLし、嫁とコンタクトを取った

 

ちなみにマジで嫁は

携帯を持っていなかったので、

 

後に俺が自腹で買い与えた


コンタクトを取ってからは早かった

付き合っている人が

いないなら付き合ってくれと懇願、

 

ペンギンに免じて

付き合ってくれることに


そこから俺がベタぼれ、

 

嫁の大卒のタイミングで

ペンギンにつけた

指輪を渡してプロポーズ

 

指輪よりペンギンに

喜んだのは言うまでもない

 

やはりペンギンに免じて

プロポーズを受けてくれた

 

きっと俺よりペンギンの方が

好きなんだろうと思うけど、

 

それでも俺のことを

大切にしてくれるのが

伝わるので幸せだ

 

 

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