馴れ初め話

【馴れ初め 気団】小4の頃、真夜中に凄い勢いでピンポンが鳴って・・・【感動する話】

 

小4の頃、真夜中に凄い勢いでピンポンが鳴って・・・【感動する話】

 

 

 

 

 

いい夫婦の日に入籍が決まったので

記念に吐き捨て

 

5歳の時に実母の弟夫婦に

引き取られた

 

「お母さんはどうしても育てられなくっ
て、あなたのことを思ったから

うちに預けていったんだよ」

って新両親は言っていたけど

俺はちゃんと覚えててわかってた

 

 


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実母には好きな男がいて男が俺を

嫌いだったから実母も俺を

嫌いになった

 

実母は自分の実家にぽいっと

俺を置いていった

 

新両親は和室いっぱいに

布団を敷き詰めて

 

新父・俺・新妹(1才)・新母っていう風に

枕を並べてくれた

 

枕にはやわらかくて

いい匂いのするタオルが敷いてあった

 

それがすごくうれしかった

頭の中がフワフワして

とろけそうになる感覚になった

 

新母は幼稚園の配布物なんかを 

俺を膝の上というか足の間に挟んで

一緒に見た

 

そういうときも照れ臭いのに

頭がフワフワした

 

 

 

 

 

 

俺も真似して新妹を

膝によく乗せていた

 

新父はその光景が

好きだったみたいだ 

俺が新妹を膝にのせてる写真が

たくさん残っている

 

小学校4年生の冬 

真夜中にすごい勢いで

ピンポンが鳴って

母は俺と妹に

「奥の部屋に行け、

絶対に出てはいけない」と言った

 

玄関で女がわめいているのが聞こえた

怒鳴ったことがない父が

大声出して怒っていた

 

たぶん母は泣いていた

 

俺と妹は奥の部屋で

抱き合うみたいにして

小さくなっていた

妹も泣いていた

 

実母が来たのだと俺にはわかっていた

 

翌日 学校が終わった後

走って帰ってきて 

 

リュックに必要そうなものを詰めた

この家にはいられないと思った 

迷惑がかかると思った

 

ここを出てどうやって暮らそう 

まず公園に行って…とか

思っていたら泣けてきた

 

泣きながら肌着と靴下を詰めた

こっそりやっていたけど

母に見つかった

 

母は俺のことを抱きしめて泣いた

大丈夫大丈夫と繰り返した

俺も大泣きして泣きながら 

何年振りかで頭フワフワを味わっていた

 

俺はそれから長いこと

毎晩実母の襲来に怯えたが 

夜中にピンポンが

連打されることはなかった

 

だがこの出来事は妹にとっても

ショックだったようで 

ずっと覚えていたみたいだった

 

妹が中学生になったとき 

突然友達の父親の名刺を

こっそり渡してきて

 

「○○ちゃんのお父さん、

県警の人なんだ。

 

クソババァが攻めて来たら

この人に連絡して」と言った

その名刺は今も財布に入っている

 

大学進学の時 

俺は奨学金を借りた

 

親は学費を出すといったが

そこだけは譲れなかった 

 

押し切って書類を請求した

父に「なんでそんなに強情なんだ」と言
われた

父さんに似たんだよと言ったら

父が泣いた

 

母が「お兄ちゃんの勝ちだね」と笑った

 

来月好きになった女の子を

家に連れていく

 

それで奥さんになる人に

改めてうちの家族の話をした

 

ついでに頭フワフワについても

聞いてみた 

 

あれは何だったんだろうかと

彼女は少し考えて

「お腹の中にいたときの感覚

なのかもしれないね」と言った

 

「あなたにとって、あなたの家族は

お腹の中と同じくらい

居心地が良かったんだよ」って

 

「あなたはとても幸運な人だよ、

自慢して回れるくらいの幸せ者だよ」

とも言った

 

その夜 俺の枕にタオルが

敷いてあった

 

俺は本当に幸せ者だと思った

 

来月 改めて家族にそう言おうと思う

 

 

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