「遅くなる時は連絡して…」と言われていたが、残業で連絡しなかったら・・・
嫁と結婚して1年かそこらのこと。
帰りが遅くなる時は
連絡してくださいと
言われていたのだが、
残業のため連絡無しに
深夜帰宅したことがあった。
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家に帰るとまだ電気が付いており、
嫁が出迎えながら、
「お勤めご苦労様です。
でも、遅くなる時はちゃんと
連絡して下さい」と言ってきた。
疲れて眠くて苛ついていた俺は、
その一言に対して少しきつく
当たってしまった。
若干口論したが、
やがて嫁がしょぼくれて
「お風呂沸いてますから…。
先に寝ますね」と言うなり
床に就いてしまった。
風呂に入っていると
徐々に冷静になり、
待っていてくれた嫁に
悪いことをしたと思った。
明日は弁当無しかな…
などと考えながら、
その日は眠った。
翌日の朝、
台所にはいつも通り早起きをして
朝食の準備をしている
嫁の姿があった。
嫁は俺に気付くと、
いつもよりそっけなく
「おはようございます」と言ってきた。
しかし、心なしか朝食は
いつもより豪華な感じがした。
出勤の時、
期待はしていなかったのに、
弁当を手渡されて、
やはり素っ気なく
「いってらっしゃい」と言われた。
弁当は俺の好きな
おかずばかり入っていた。
正直、あの態度にこの御馳走
(と言っても普通のおかずだが)は
少し不気味だった。
何を考えているのかは
よくわからんが、
帰ったら謝ろうと思った。
その日は早めに引き上げ、
帰宅すると、
夕食はとろとろのオムライスに、
手製のソースがかかっていた。
俺の好物だ。
嫁も食卓に着き、
スプーンを手渡す前に、
「私の料理は好きですか?」
と聞いてきた。
俺は「好きだよ」と答えた。
嫁は次にこう言った。
「料理は出来立てが
一番おいしいんです。
先輩には一番おいしいのを
食べさせてあげたいから、
遅くなるときには連絡が
欲しいんです」
「何かおっしゃることは?」
ああ、と思った。
「…ごめんなさい」
出来立てのオムライスは絶品だった。
結婚して5年経っても、
彼女は当時と変わらず優しいし、
俺も愛している。
願わくは、
年老いてもこの関係が続くように。
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